辛い更年期障害にお悩みのあなたへ

今回は40代以降の女性で辛い思いをされている方も多い更年期障害について書かせていただこうと思います。

肩凝り、腰痛
女性ホルモンエストロゲンが減少することで血流が悪くなり筋肉に溜まった疲労物質が流れにくくなったり酸素や栄養が行き届かなくなるなどし筋肉が硬くなり痛みが出やすくなります。

しかし更年期の年代の方だからといって原因が全て更年期に伴うものとは限りません。元から肩凝り、腰痛がある場合などは年齢的に椎間板の状態が変わり症状が強くなっていることも考えられます。

また老眼など視力の低下から首、肩が硬くなる場合も考えられます。
女性ホルモンエストロゲンの減少による自律神経の乱れからくるほてりやのぼせ、ホットフラッシュ、異常に汗が出る、睡眠障害などを伴う場合は更年期による肩凝り、腰痛の可能性があると考えられます。

体型の変化

更年期に太りやすくなるのは年齢とともに筋肉量が減り基礎代謝が低下し痩せにくい体質になるからだと言われています。

またコレステロール値を正常にし脂肪代謝を促進する働きがある女性ホルモンエストロゲンが急激に減少することによりさらに代謝を悪くさせてしまうことによるものです。

肌のトラブル

みずみずしい肌を維持し、ハリやツヤを保つ役割のある女性ホルモンエストロゲンが著しく減少することで肌のバリア機能が下がり、乾燥、かゆみ、吹き出物、シワなど様々な症状が起こりやすくなります。

また、女性ホルモンエストロゲンの減少はコラーゲンの質と量も低下させてしまいます。年齢による代謝の衰えも加わって、ターンオーバーも乱れやすくなり、バリア機能も低下し、紫外線などのダメージをダイレクトに受けやすく、結果的に老化も早めてしまうのです。

更年期障害の改善方法

朝の日差しを浴びながら歩く

『幸せホルモン』とも言われるセロトニンはイライラを解消し自律神経を整える働きがありますが、女性ホルモンエストロゲンの減少とともに分泌量が減少してしまいます。

しかしセロトニンは朝の太陽を浴びることで分泌が活発になる性質があるため、朝のウォーキングを行う習慣をつけると、自律神経を整える作用のあるセロトニンの分泌量が増えるだけではなく、体を動かすことにより胃腸の働きを良くし、全身の血流を良くすることにもなりますので、体のリズムを整えるには1番と言えます。

バランスの良い食事をする

お肌にいい栄養素

睡眠、食事、運動のバランスを整え胃腸の働きをよくした上でビタミンC(ブロッコリー、柿、オレンジ)ビタミンE(うなぎ、シャケ、ナッツ類)、βカロチン(レバー、モロヘイヤ、人参)などの抗酸化作用のある食品をバランス良く摂ることを心がけていくのがいいでしょう。

気持ちを落ち着ける栄養素

イライラの緩和には海藻やナッツ類、チョコレートに多く含まれているマグネシウム、大豆製品に多く含まれているイソフラボンが有効だと言われています。

イソフラボンは体内で『エクオール』という物質に変わりますが、日本人は2人に1人の割合でしか体内でエクオールを作ることができないというデータもありますのでサプリメントでエクオールを摂ることもオススメです。このエクオールという成分は更年期の様々な症状の緩和に効果的であると言われる優れものです。

当院では更年期障害で苦しんでいる方に辛い症状を改善させる為の治療を行うのはもちろんですが、カウンセリングに時間をかけていますので、その方に合った無理のないセルフケアアドバイスもさせていただいております。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。